ブラジル連邦共和国基礎データ
面積・・・日本の22.5倍
首都・・・ブラジリア
言語・・・ポルトガル語
国民1人当たりのGDP・・・約63万円(年間)2008年


ブラジルのコーヒー生産量は世界一位です。
私たちはコーヒー先進国と呼んでるのですが、その名の通りコーヒーの研究開発が
進んでおり、様々な品種と栽培方法<近代的農法>が開発されています。
コーヒー生産への考え方も、 @生産量 A病害虫 B品質というように農業としての安定を求める為、生産量に重きをおいています。

イラスト
また、ブラジルコーヒーの80パーセントがナチュラルコーヒーと言われ、 残り20パーセントがパルプドナチュラルや水洗式になります。 それぞれコーヒーの味の特性が違いますが、高品質コーヒーとしてのコーヒーは ややパルプドナチュラルの傾向があります。 しかしながら、ナチュラルコーヒーも変わらず根強い人気があります。 ナチュラルコーヒーとパルプドナチュラルの精製方法の違い。

ナチュラルコーヒー
ナチュラルコーヒーとは、収穫したコーヒーチェリーを粗選別後にそのまま乾燥工程に入り、 脱殻して生豆を取り出す方法です。ブラジルの伝統的な製法で日本人にもなじみが深い、 ブラジルコーヒーの原点でもあります。

ナチュラルコーヒーの乾燥



パルプドナチュラルコーヒー
近年注目されている製法で、収穫したコーヒーチェリーを粗選別後にパルパーにかけ 果肉を取り除き、乾燥工程に入り脱殻して生豆を取り出す方法です。
パルパーにかけることにより、未成熟なコーヒーを取り除くことが出来ます。 その為、ナチュラルコーヒーよりも精度が上がり、 コーヒーのカップによるバラツキが少なくなります。


パルプドナチュラルコーヒーの乾燥
味の良いブラジルコーヒーを求めて。 ブラジルコーヒーの輸出規格として、 <No2・17/18>や<No4/5・15/16>といったものがあります。 この輸出規格は欠点混入数と豆の大きさによるもので、欠点混入数が少なくて 豆が大きければ高規格になりますが、ブラジルのコーヒー生産地は広大で 産地によるコーヒーの特性がはっきりと出てきます。 先に述べた精製方法による味の性質も変わりますが、 そんなこんなの事情は全く関係なく、ブラジルコーヒーの輸出規格は <No2・17/18>や <No4/5・15/16>であったりする訳なのです。

ブラジルのコーヒー農園には平地で機械化された大きな農園から、 山岳地帯で人の手によって収穫される小さな農園まで様々です。 ブラジルの農園には日陰を作るシェードツリーがありません。 太陽の日差しを一杯に浴びてコーヒーの木はのびのび育ち実を付けますが、 実はこの条件はおいしいコーヒーを作る上では少し問題があります。 長い日照時間を浴びたコーヒーの実は、あっ!という間に熟してしまうのです。 甘くて熟度の高いコーヒーというのは寒暖の差が必要で、 日照時間の制限ということが大きく関わってきます。
標高850〜1200mの平地栽培されている大きなコーヒー農園のコーヒーは、 やや味がフラットで中性のコーヒーになりがちです。

それに比べ、ブラジルの中でも山岳地帯で生産されているコーヒーは 平地に比べ標高がやや高く、山の斜面になるのでおのずと日照時間も制限されます。 その結果、コーヒーの実がより長く樹上で熟す事が出来るのでより熟度の高い、 甘く酸味の効いたコーヒーが獲れるのです。 (例えばトマトも、樹上で熟したものの方が甘く、コクがあって美味しいですよね!)
機械化された平地の大農園
ブラジルコーヒーの代表的なプレミアムコーヒーや コマーシャルコーヒーの生産が行われています。 出来上がるコーヒーはフラットな味で、ブレンドコーヒー等に使いやすいコーヒーが作られます。
 
平地に広がるコーヒー農園。  機械による収穫
ミナスセラードやサンパウロのコーヒー農園。

カルモデミナスのコーヒー
ブラジルで今1番注目されている地域で、 中米のグァテマラを思わせる程の山岳地帯の農園で、 機械を使わず人の手による収穫が行われ、品質に力を入れている農園が多い地域です。 出来上がったコーヒーを飲むと、ブラジルらしくない強い酸味と甘さとコクを持ち、 バランスの良さを感じることが出来ます。 カップオブエクセレンスの常連農園が多く、他の地域の農園が カップオブエクセレンスに出品をためらう程の高品質なコーヒーが作られています。

 
山の斜面に広がる農園    南ミナスのカルモデミナスのコーヒー農園。

樹上完熟させたコーヒーチェリー。『ボイヤ』とも言われています。
 
伝統的な風力選別道具のペネイラ。


コーヒー先進国ブラジルのコーヒーにはまだ、日本に入荷していないコーヒーが色々あります。 国内の道路事情により陸送が困難な為、良いコーヒーは獲れるのですが流通しない <CHAPADA DE MINAS>のコーヒーや、 コピルアック(ジャコウ猫にコーヒーチェリーを食べさせ、糞の中からコーヒー豆を集めます。)ならぬ、鳥にコーヒーチェリーを食べさせて、その糞のコーヒーを集めて作られた 『ジャクーコーヒー』など、色んなルートを通ってやがて日本に入り話題になるのでしょう!

『ジャクーコーヒー』は『コピルアック』の発酵したような強い酸味はなく、 赤ワインのような深みのある味、香りは今までに嗅いだことのないような独特なもので、 意外に・・・なんとも上品な味で、コーヒーとは思えないようなものでした。